orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

僕達の世界線は永遠に変わらない [撃破!]

正確には美琴とのサイコキネシスとボマー能力のコンボによって、かなりのダメージを負ったキガイの目に映るは爆煙のみ。 その爆炎の先から柴門の声が届く。 「てめぇが敵じゃなけりゃ俺は結構気に入ってたかもしれねぇな。だが現実にはてめぇが敵であること…

僕達の世界線は永遠に変わらない [ラストターン]

「...ほう。予想外にやってくれるじゃないか」 怪訝な雰囲気はまだ少々あるものの、キガイに対し「吹き飛ばし」の能力を使えると信じ込ませることに成功したようである。 「馬鹿カラス!てめぇと遊んでやるのもそろそろ終わりにするぜ!次でラストターンだ覚…

僕達の世界線は永遠に変わらない [能力の味]

カラスの割に真っ直ぐな性格?のキガイが柴門に言われた通り、自身の周りをキョロキョロと見渡す。 「なっ!?オレ様の羽根が綺麗に消えている。いったい何処へ行ったのだ!?」 半径50mほどに広がり舞っていた千を超える黒羽根が、僅かの間になんと一つ残ら…

僕達の世界線は永遠に変わらない [卑怯者]

「...息はしてんな。安心したぜ」 八神の呼吸する音を聴き、柴門が胸を撫で下ろす。 鉄の盾は八神が気絶した時点で消えたが、それをものともせず拳を振り抜いたキガイの身体能力はやはりずば抜けていた。 「邪魔者は居なくなった。ここからはサシの勝負にな…

僕達の世界線は永遠に変わらない [想定外]

「へぇ、カラスの小さい脳味噌でよく考えたもんだ...」 相手への賞賛も多少含めていたであろうけれど、皮肉を込めた言い方で柴門が呟いた。 追い討ちの攻撃を仕掛けることが出来なかった原因は敵の降らせた羽根にある。 何故なら柴門の周囲360度と頭上には、…

僕達の世界線は永遠に変わらない [開花する才能]

キガイの技は完全に発動したわけではなかったが、名称からして上空に舞い上がった黒い羽根が降り注ぐことは大方の予測がつく。 それよりも、技を繰り出したばかりの敵に「隙あり!」と見た柴門が攻める! 「行くぜ!ショットガンボム!」 「ドムッ!」 柴門…

僕達の世界線は永遠に変わらない 「戦略的思考]

本能的に反応し大きくバックステップを踏み後退する柴門! 「もう一発だっ!」 キガイの右腕が伸び切り、難を逃れたかに見えたが宙に浮いた状態のところへ今度は左ストレートが迫る! 「やべぇっ!?」 身動きの取れない宙で防御しかないと判断した柴門が両…

僕達の世界線は永遠に変わらない [意味深]

「............................カカッ。これだからな人間は....」 小馬鹿にされたキガイが俯き気味に呟いた。とは言っても、4m以上の巨体が至近距離で柴門へ目を向ける際には必ず見下すことになるのだが。 「なんだ?意味深な言いようだな。人間にいじめら…

僕達の世界線は永遠に変わらない [籠の中の鳥]

キガイの適当な思いつきにより大量の羽根でできた玉の中に封じ込められている柴門。 「待ってろよ」 「キィーーーン」 柴門がそう言うと、地面にポツンとある羽根の玉の中から能力を発動する音が聴こえ、玉の頂点が赤く変色していった。 「こいつまさか、ブ…

僕達の世界線は永遠に変わらない [フラグ連発!]

「...カッ、カァー。お、お前、何か調子に乗ってないか?いいだろう。あとで吠え面かくなよ人間!ブラックフェザーラッシュ・バック!」 「吠え面かくなよ」などとフラグモード全開の冴えない言葉を吐き、キガイがようやく思いつきで閃いた哀れにも危機感を…

僕達の世界線は永遠に変わらない [まさかの意外性!?]

「カッ!?馬鹿かお前は!?」 柴門のあまりにも無防備な現れ方にキガイ呆れた。 「うっ、うっせーーーっ!俺とサシで勝負だデカブツ!」 無計画にもほどがある奇襲が失敗し、半ば八つ当たり気味で吠えた。 「カッカッカッ。これは笑しな。人間如きがオレ様…

僕達の世界線は永遠に変わらない [フォローに期待!]

繰り出された光球が時速100kmを超えるスピードでキガイを襲う! 「ブラックフェザーウォール!」 「ヴォン!ヴォン!」 だがキガイはしっかり反応し、一度柴門の技を防いだ技を即座に使いあっさりと防いでしまった。 爆煙が消えキガイが柴門の姿を捉えようと…

僕達の世界線は永遠に変わらない [キガイの実力]

八神が何とかして灰の霧で見えない敵を確かめようと考えていたその時! 「ブワッ!」 恐らく敵のいるであろう位置と柴門の間の灰霧が、不自然な動きで突如として晴れた。 あることに気づいた八神がサッとマンションに目を向ける。 「やっぱり美琴ちゃんか」 …

僕達の世界線は永遠に変わらない [灰が舞う]

「くっ、こりゃ酷い匂いだ...息苦しいぜ」 右腕で鼻を押さえ、化け物カラスの焼けた匂いに耐えながら柴門が呟いた。 全て焼き尽くされるのを待つ八神は鉄錬金で生成した鉄の網を解こうとはしない。 やがて炎が見えなくなり、小さくプスプスと音を出す化け物…

僕達の世界線は永遠に変わらない [ギガントボム!]

「カァ?、あの人間はバカなのか?自ら居所を教えるとは...しかもたった一人とはな。お前達!敵はあの電波塔の上だ!」 カラス顔のキガイはカラハグより背が高く身長が3m以上もあり、カラス柄?人柄?も荒々しい。 部下の化け物カラス達に電波塔を指し示し向…

僕達の世界線は永遠に変わらない [開戦!]

「へ~、それはそれは大役を授かったもんだ。しかしまさかとは思うが俺に犠牲になれとでも?」 柴門が不服そうに睨むと、苦笑した八神が返す。 「もちろん犠牲になってくれなんて酷いことは言わないよ。僕に考えがあってね...とにかく柴門君には敵を引きつけ…

僕達の世界線は永遠に変わらない [囮]

殿の柴門が遠くのカラス達の動きを警戒しながら八神の示した電波塔へ辿り着き、四人は化け物カラスの目の届かない電波塔の裏手に身を潜めた。 そこから少しだけ顔を覗かせた八神が、まだ遠くに見える化け物カラスの群れを確認する。 「カラス達はまだ遠くを…

僕達の世界線は永遠に変わらない [湧き出る闘志]

「敵軍の戦力が分散されたのはこちらにとって好都合。よって二手に分かれて各個撃破する作戦だ。八神さん達は可能な限り北に向かってくれ。戦闘をするのは出来るだけ中央のカラス王から遠ざかった場所にして欲しい。そんで北側の部隊を撃破するのに成功した…

僕達の世界線は永遠に変わらない [リーダーの向き不向き]

チャラの戦闘する場面をリアルに目撃していた匡の表情は至って真剣である。 その表情と話し方からして、巨大猫が戦力になるだろうと踏んだ飛鳥井が一つ頷き口を開く。 「ふぅん、そっかぁ。なら...よし、決めた!今からチームを二つに分ける。匡と結月ちゃん…

僕達の世界線は永遠に変わらない [作戦VS作戦]

「このままバラバラで奴らを探しても拉致があかぬかも知れぬ。良いか。今より我が軍団を均等に5つの部隊に編成する。貴様ら四人は各部隊の指揮を執ってくれ」 カラハグは「四羽」では無く「四人」という言葉を使う。覚醒して人間の言語を理解し、話せるよう…

僕達の世界線は永遠に変わらない [烏合の衆]

屋根の上でうつ伏せの状態で双眼鏡を覗き込み、遠方を飛び回るカラス軍の様子を探っている柴門に、家屋の外に出た匡が下の庭から声をかける。 「柴門さーん!お疲れ様です!あの~、飛鳥井さんが作戦会議をするからシェルターに来て欲しいってことなんですけ…

僕達の世界線は永遠に変わらない [甘噛みと本気噛み]

「...んじゃまぁ、三人とも俺につかまって」 額に自らの血をタラタラと垂らし、微妙にブスッとしながら三人を促して、八神、匡、結月がそれぞれ黙ったまま飛鳥井に触れる。 「シェルターに行ったら葵さんに回復してもらおう...せーい」 「ヴン!」 やる気を…

僕達の世界線は永遠に変わらない [ラッキ〜♪]

凄惨な光景を三人と一匹が見たいた頃。 もう一人の男も、三人を探す足を止め、家屋の屋根上からその光景を眺めていた。 「これは八神さん達の戦闘後だな...相当な数の敵とやりあったようでけど大丈夫かなっと!?」 辺りを見渡す飛鳥井の目に三人と一匹の姿…

僕達の世界線は永遠に変わらない [猫パンチ]

「おい、こいつ猫なのに表情がデレデレのデレデレだぞ」 チャラがどんな顔をしてあんなセリフを言ったのか気になったのか、匡がわざわざチャラの顔を確認できる位置に移動して茶化した。 「ンニャーッ!」 「ドン!」 「ごふっ!?」 人間の言葉を理解できる…

僕達の世界線は永遠に変わらない [三人と一匹]

「でも飛鳥井君の方は大丈夫なの?ほら、能力の使いすぎで倒れちゃうとか」 ナインスセンスという能力は無限に使用でない事は各自が経験済みである。だからこそ瞬間移動の多用を危惧する葵は心配して訊いた。 「大丈夫大丈夫!俺の能力は覚醒したあと毎日頻…

僕達の世界線は永遠に変わらない [それぞれの行動]

飛鳥井らがついさっきまで存在していた地点を中心に、1000羽前後集結している化け物カラスの大群へ向かってカラス王が指示を出す。 「我が僕達よ!この周辺に人間数人が身を隠している。手分けして探し出し、見つけ次第八つ裂きにするのだ!」 「カァーッ!…

僕達の世界線は永遠に変わらない [王の風格]

「カッカッカッ。人間如きの攻撃など効くわけが無いだろう。貴様の能力は気になるが、まぁいい、どの道死ぬのだ。何も問題はあるまい」 カラスの王という狭義の王ではあるが、その実力と相まって、有り余るほど王者の風格を備えたカラハグ。 「あ、悪いねぇ…

僕達の世界線は永遠に変わらない [美琴の窮地]

だが残念なことに、ガラスの破片による目隠しの効果が予想より短かったため、美琴が別の家屋に隠れようとするところをカラハグに目撃されてしまう。 家屋に走って入ろうとする美琴の正面へ、カラハグが翼を広げ一っ飛びして立ちはだかった。 「カッカッカッ…

僕達の世界線は永遠に変わらない [アドリブの作戦]

驚くことにそれだけでは無く、カラハグの首が時計回りに動き出す。 度重なる能力の使用から、美琴の力が弱まっているのも一つの要因だったかも知れない。 顔を後ろへ向け美琴を確認したカラハドがクチバシを開く。 「人間の女。どうやら貴様から死にたいらし…

僕達の世界線は永遠に変わらない [無様な姿]

などと至極不愉快なことを言われて心中穏やかでない柴門が、服についた汚れを払いながら熱り立つ。 「カラスがアホなことほざいてんじゃねぇ。勝手に俺らの命を弄ぶような真似をさせるかってーーーのっ!」 言い終わると同時にジャンプしてカラハグの顔面を…