刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第229話 危機
と、仙花が相槌を打った刹那!
居眠りしていたかに見えた雪舟丸が「カッ!」眼を開け!
「上だっ!!」
お銀と仙花が雪舟丸の一言に反応し、部屋の天井に素早く目線を移す!
「バリバリッ!バリバリッ!!」
突如としてけたたましい音を立て天井の板を突き破り、鍾乳洞にあるような大きく長い鋭利な氷柱が二人に向かって落ちて来た!
「なっ!?」
「っ!?」
決して意識したわけではなく、不意に襲いかかって来た危機に直面した二人は、ほぼ条件反射的に身を起こし後方に跳んで氷柱を避けた!
「ドスドス!ドスドスドスドスッ!!」
二人が避けて無人と化した畳の表面に氷柱が次々と突き刺さる!
二人の超人的反射神経と運動能力によって何とか命拾いをしたのも束の間、頭の回転がずば抜けて速いお銀が状況を把握する前に何者かの腕らしきものが、彼女の上半身に絡みついた!
「こっ!?このっ!!」
自分以外の四人が視界に入ったことを即座に確認したお銀は、その上半身に絡みつく腕らしきものが仲間のものではないことを咄嗟に判断するや否や、懐からクナイを取り出そうと腕を動かすも、既に両腕にも絡みついたついた何者かの腕によって自由を奪われ、身動きの取れない様となってしまっていた。
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