orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

僕達の世界線は永遠に変わらない [離脱!]

巨大な二つの光球が地上から上空の化け物カラスの群れへと放たれ猛スピード直進する! 「ドッ!ドッ!ヴァヴォン!ヴァヴォン!」 「ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャッ! 化け物カラスの群れへ到達した二つの光球が大爆発を起こし、美琴がサイコキ…

僕達の世界線は永遠に変わらない [クロウインパクト!?]

「行くぜ!先手必勝!流星ボム!!」 「ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!」 柴門がサバンナモニター戦と同じく、いつの間にか出現させた光球の流星群を放つ! 普通に流星を観察してみれば大抵、右上から左下へ流れるらしいが、柴門の繰り出す20以上の光球は真上のカ…

僕達の世界線は永遠に変わらない [不気味なカラハグ]

柴門らの三人が化け物カラス達の鳴き声を聴き、ほぼ同時に上空を見上げ、人型の何者かにも直ぐに気付く。 「なんだ?真ん中の奴。こっちを睨んでやがる...」 不気味な人型の何者かと目が合い柴門が呟いた。 「葵さん、ロケット花火」 「だね。了解」 美琴は…

僕達の世界線は永遠に変わらない [何者]

「ヒーリングS!」 葵が掌を仰向けで眠る美琴の身体にかざし、お馴染みの治癒能力で気絶から回復させる。 「ん...」 再び美琴が気絶から目覚め葵と柴門の顔に焦点を合わせた。 「おっ!永い眠りから姫様のお目覚めだ」 「葵さん、柴門さん...ここは?」 二人…

夢中の少女 第一章 最終話

いきなりの大声に母と僕が同時に自己防衛反応を起こし身体をビクッとさせる。 雪の降り積もる静まり返った状況で、視覚に入っていない人の声が唐突に響けば誰だって驚く筈だ... 母が声に気を取られ、トイレの窓を開けっ放しにして後ろを振り返り玄関へ向かう…

僕達の世界線は永遠に変わらない [やべぇな。]

隣地にある二階建ての家の屋根に紫門が着地して、自ら起こした爆煙の舞う地点を眺める。 曇り空のなか、やや強めの風が吹き始め、モクモクと上がる爆煙が横へ流され徐々に灰色が薄まって行く... 「げっ!?やっべぇ...こりゃやり過ぎちまったかもなぁ。車庫…

僕達の世界線は永遠に変わらない [粉々に!]

二つの金色の光球が高速で空中を飛ぶ! このまま行けば光球はサバンナモニターに直撃するだろうが! 「バウッ!バウッ!」 「カッ!カッ!ヴォン!ヴォン!」 合わせるようにしてサバンナモニターが赤い光球を口から二発吐き出し、空中でぶつかり合い起爆し…

僕達の世界線は永遠に変わらない [ファイナルラウンド]

「いでで、けっ、俺のヘビーボムと互角かよ。意外に強ええじゃねぇかあのトカゲ」 爆風で庭の塀まで吹き飛ばされた柴門がサバンナモニターの強さを認めた。 実際このオオトカゲの戦闘力が相当なものであることは間違いないだろう。ともすれば化け物カラス10…

僕達の世界線は永遠に変わらない [能力の熟練]

「ったく!こんな時に...至近距離でやば過ぎるが仕方ねぇ...ライトボムッ!」 「キィーン!ボボン!」 「ギャッ!?」 口に当てていた柴門の両手が光って爆発を起こし、堪らず悲鳴を上げたサバンナモニターが後ろに飛び退いた。 「いってーーーっ!!」 爆発…

僕達の世界線は永遠に変わらない [サバンナモニター]

「ドアを開けるからね。任せたわよ柴門さん」 「ああ」 美琴がドアに向けていた掌をゆっくり手前に引くと、その動きに合わせるようにしてドアが一人でに開いていく。 「ん!?なんか居るぞ...」 ドアの正面で身構えていた柴門が家の中を見て何かに気づいた。…

夢中の少女 [物音の正体]

「ガタン!」 一度目の物音が聴こえてから1分ほど経過した頃、同じように大きな物音が同じ場所から再び聴こえた。 この家の近辺に人は住んでおらず、外は雪が降り積もっているため尚更人が訪れる可能性は低い...はず。 雪が屋根から落ちて物に当たって出た音…

僕達の世界線は永遠に変わらない [車ゲット!?]

「おっ!やったぜ~!車ゲーーーット!おい、二人とも来てみろよ。良い車が見つかったぞ」 半開きになった車庫の中を覗いて直ぐに柴門が喜びの声を上げ葵と美琴の二人を呼ぶ。 「本当に!?動く車なの?」 葵が半信半疑で歩いて近づき、美琴は興味無さ気な表…

夢中の少女 [事の始まり]

「ちょっと早いけどお茶にしちゃおうかしら」 調理器具などの片付けが終わり、冷蔵庫横の壁に掛けられた時計で時間を確認する母。 時刻は午後2時半過ぎ。 手際良くインスタントコーヒーを作った母は、煎餅などの茶菓子が入った茶菓子器とコーヒーカップを手…

僕達の世界線は永遠に変わらない [技のバリエーション]

そんな葵を見て歳下の美琴が気を使い声をかける。 「葵さんは今のまま力を温存してくれてたらそれで良いの!いざという時に嫌というほど回復をしてもらうんだから」 そう言われた葵の眉間に皺が寄る。 昨夜の飲み会でメンバーが以前より打ち解け、話し方に馴…

夢中の少女 [家事の対価]

そこから午前中のあいだずっと張り付いて母を見ていたが、居間の押入れの整理などをしていただけで特にこれといって不審な動きもなく、失踪に関連しそうな予兆は全く感じられない。 やはり母の失踪は自主的なものでは無いらしい。とすれば他人が絡んでいる可…

僕達の世界線は永遠に変わらない [空き家で休憩]

「猫だけど猫って呼ぶな!チャラだ!名前は教えただろ!」 帯電していた姿から普通の状態に戻ったチャラは細かいところで憤慨している。 「ああ悪い。良くやったぞチャラ!」 取り敢えず言い直しておいた。 化け物カラスの生き残りが居ないか辺りを確認した…

僕達の世界線は永遠に変わらない [トライアングルアタック!?]

「このっ!」 「ヴォッ!」 貫かれた腹部からドクドクと血が湧き流れるも、僕は腹部から突き出たクチバシに右拳をぶつけて消し飛ばした! 「ギャァーッ!」 化け物カラスが絶叫を上げ、僕の身体からクチバシを抜き離れようとする瞬間に頭を狙って一撃! 「消…

夢中の少女 [子供の夢]

母はこたつの上にクリスマスカードを置き、手を添えボソボソとした聴き取れない声で呟きながらメッセージを書き出した。 そのメッセージの内容は今でも一言一句覚えている。 小学生当時のクリスマス翌日の朝、父にはプレゼントに対する感謝の気持ちを伝えた…

僕達の世界線は永遠に変わらない [雄叫び!]

カラスの群れが懲りずにバリアの破壊を試みているが、バリアには1ミリのヒビすら入らない。 しかし、元々薄い緑色で透明なだったバリアが更に薄くなっていくのが把握できた。 僕は緊張感がピークに達して「ゴクリ」と息を呑む。 「いよいよですね八神さん」 …

夢中の少女 [タイムトラベラー]

こたつとテレビの電源点け、朝のワイドショー番組を視ながらお茶を飲む母。 そんなゆっくりとお茶を飲む姿を見ながら、ふと自分の状態について考える... 喉は渇かないし食欲も無い。 普通の人に僕の姿は見えないし声も届かない。 僕はこんな自分の状態を知る…

僕達の世界線は永遠に変わらない [チャンスは一度きり」

八神さんが目を閉じて集中力を高め両腕を地面に向ける。 「鉄錬金、アイロンネット...」 「ビキキィ」 八神さんの足元に黒く細い鉄の網が現れた。 線系は1㎜ほどで網目の幅は10cmくらいだろうか...その網が徐々に広がっていく。 「やはり時間がかかるな....…

夢中の少女 [目を離さない]

結局、小学6年生で迎えたクリスマスの日から母は帰らず、捜索も行われたのだが見つから無かった。 物語は僕が少女と会話をした世界から強制的に飛ばされた母の失踪当日の朝に戻る。 奇跡的に母の失踪の真相を知る機会を与えられたのだから、何としてでも真相…

僕達の世界線は永遠に変わらない [寝るなよ!]

「どうやら僕の能力は一点集中型で、今のところ遠距離攻撃も自信は無いです」 これが先刻の戦闘で得た結果の自己分析。 「匡君が能力を発動したところは見ていたよ。僕の見立てでも同じ結論に至ったんだけど...君が至近距離の敵に攻撃を放った時、その背後の…

夢中の少女 [プレゼントより...]

「気を使ってくれてありがとな...おやすみ」 父と就寝前の挨拶を交わし居間を出て自分の部屋に移動すると、エアコンが点き程良く暖まっていた。 日頃はエアコンを使用しないのだけれど、今日のような特別寒い日は父か母が点けてくれる。 明日からは冬休みで…

僕達の世界線は永遠に変わらない [戦場で戯れる]

いや待て!?狙われているのは僕だけじゃない!? カラスの大群が数にものを言わせて僕達全員を目掛け一斉に襲いかかって来る!その数はもう把握することが不可能!? 「ビッグバリアッ!」 「ヴァン!ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァンアヴァヴァン!!!」 …

夢中の少女 [洗濯物]

警察の人を玄関で見送ったあと、落ち着いた優しい顔をして父が言う。 「凪、まだ風呂にも入って無かったな。直ぐに沸かすから準備しておいで」 「ありがとう父さん」 着替えを取りに自分部屋へ行き、タンスを開けて着替えの準備をしながらふと思う。 母さん…

僕達の世界線は永遠に変わらない [遠距離攻撃]

カラスの先頭と猫がぶつかる直前! 「スタンダードバリアッ!」 後ろから結月の叫び声が聞こえ、猫の周りに透明感のある薄い緑色をした半球のバリアが張られた! 「ズガン!ズガン!ズガン!」 全体重をかけ急降下したカラス達が硬いバリアに次々に直撃し、…

夢中の少女 [何も無い]

居間に戻り今度は僕への質問が始まった。 ベテラン警官は強面な顔だったけれど、小学生の僕に気を使ったのか、無理やり優しい顔をしようとして頬の辺りがピクピク動いている。 「凪君は今日は学校があったんだよね?」 例年通りなら昨日が終業式だったのだが…

僕達の世界線は永遠に変わらない 「茶トラの巨大猫]

虎かライオンだと思っていた動物は、よく見れば確かに猫だった。 可愛いが可愛くない体長2m以上はある茶トラの猫... 三羽の化け物カラスと対峙する巨大な猫が全身の毛を逆立て「フーーーッ!」と威嚇する。 「お前、人間の言葉が喋れないのか?」 三羽のカ…

夢中の少女 [手掛かり]

「では、お話詳しく教えてください」 ベテラン警官が事情を尋ね、若い警官が手帳を取り出しメモを取る。 まずは父から一日の行動を説明した。 今朝いつものように起きると、外に雪が降り積もってるのを見て畑が心配になり、「今日は外に出なくていいから家の…