orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 外伝?

気付けばこちらの「世直し道中ひざくりげ」第3部も10万文字を突破致しました。 一つの物語で合計30万文字という苦行?を成し遂げました。 期間が長くなってしまったことはさておき、我が人生においてここまで毎日投稿を成し遂げた自分に対し、少しばかり褒め…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第206話 雨雲

九兵衛はお銀の冷たい視線と言葉を受け大いに落ち込んだ。 まるで彼の頭上にだけ灰色の雨雲が現れ、どんよりとした雰囲気を隠すことなく表に浮き出している。 そんな彼を見た仙花が居た堪れなくなったのか珍しくフォローを入れる。 「ま、まぁ良いではないか…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第205話 威力

だがしかし、正当性のあるような九兵衛の行動と自己弁明を「それでよし」としないお銀が責める。 「まったく男の癖に情け無い...腕試しするには絶好の機会をみすみす逃してしまうとはねぇ...あんたがこの先ずっと誰かに守ってもらえると勘違いしちゃぁいけな…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第204話 怒涛

「いやぁ...すいやせん。みなさんの活躍振りときたら『一騎当千』を彷彿させるものでして、臆病者のあっしなんぞがしゃしゃり出ては足手纏いにしかならぬと思い、邪魔にならぬよう岩陰に隠れておりやした次第で...」 確かに今回の戦闘においては怪異の群れに…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第203話 岩陰

不始末村の無駄に広い道を埋め尽くさんばかりに居た怪異の群れのほとんどが砕け、この世からかき消されたのだが、恐らくは等級の高い者であろう怪異は、肉体を残したまま道にその死骸を残した。 ともあれ、たった五人である仙花一味は、十倍以上の数であった…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第202話 所作

などとどうでも良い?ことをしょうもなく云っている間に、雪舟丸は怪異との距離を一気に縮め、退魔の剣を空気を切り裂かんばかりに鋭く速い攻撃により、あっという間に十体前後の怪異の命を砕いていった。 彼の剣技にはこれといった型はない。 世に存在する…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第201話 退魔

雪舟丸が手にする「退魔の剣」なるものは、切れ味こそ「斬鉄剣」や「妖刀村正」に劣るものの、仙花の仙術である「退魔の波動」と同様に怪異や魔族に対する特効力を秘めている。 過去に一度説明したかも知れないけれど、この「退魔の剣」は三種の神器の一つで…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第200話 寝坊

不始末村の道を塞いでいた怪異は少なくとも30体以上いた筈である。 だが蓮左衛門、仙花、お銀のによる目覚ましい活躍により残りは僅か数体となっていた。 ここまで怪異の群れに対し圧倒的な力を見せつけられたのは、旅路の途中にて困難な事象に立ち向かい攻…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第199話 忍術

「雷火晩餐の術!!」 「ピッシャーーーーーーッ!!!!」 お銀が術の名を叫ぶや否や、上空にいつの間にやら現れた雨雲から十を超える雷が、怪異の集団に直撃する! 「ボウッ!」 雷の直撃を受けた直後に砕け散った怪異も数体いたが、砕けずともピタリと動…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第198話 特効

この時点での仙花が発した「退魔の波動」の威力は、天才仙術使いである天心の熟練された「退魔の波動」に遠く及ばない。 ではなぜ、彼女の未熟な仙術で怪異を葬ることができたのであろうか? それは怪異の等級が低かったということも理由の一つではあるけれ…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第197話 天才

蓮左衛門の頭上から両手を広げ発せられたのは薄く青みがかった空気の衝撃波、無論単なる空気の衝撃波などではなく、忍者でいうところの「チャクラ」に近い仙人力が仙花の体内から伝わり、それが怪異を砕く「退魔の波動」となって放たれた! 彼女にこの仙術を…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第196話 限定

怪異4体を吹き飛ばした蓮左衛門の前方空間はガラ空きとなったが、その空間を後続の怪異達が雪崩の如く埋め、彼の命を奪わんと襲いかかる! 「むっ!?」 ここまでで合計5体の怪異を葬った蓮左衛門であったが、流石に一呼吸置かなければならぬ状況に落ち入り…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第195話 一掃

群れの最前列を走り向かって来る怪異を目掛けて蓮左衛門の強烈な一振りが炸裂する! 「ブォン!!」 「ギャッ!!??」 炎の金棒が名もなき怪異の顔面を捉え跡形も無く吹き飛ばした! 「蓮左衛門!次が来るぞ!」 「合点承知でござる!」 仙花の声に余裕の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第194話 金棒

「おぅりゃああああああああっ!!!!行くでござるよーーーっ!!!!」 蓮左衛門の気合いたるや正に炎の如く凄まじく、ワラワラと現れ道を塞いだ得体の知れぬ怪異の群れへと突進する。 得体が知れぬ敵に対し真っ向から突っ込むのは何処からどう見ても無謀…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第193話 具合

自然界の力を敢えて怪異の属性に当てはめるならば、怪異である「真土間」は間違いなく「火」に当たるであろう。 「火」の他の属性種は大まかに挙げると「水」、「土」、「風」や「光」、「闇」といったものがあるけれど、そもそも怪異なのだから属性は「闇」…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第192話 活躍

「...蓮左衛門、やけに嬉しそうだな」 蓮左衛門の脳に心臓の辺りから真土間の重い声が響いた。 「ここ最近は不本意ながら仙花様や雪舟丸殿に活躍の場を奪われ、拙者がまるで雑魚キャラのような存在になっているでござるからな!今この場にて拙者の力を披露し…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第190話 駆逐

お銀が「そんなことも分からぬのか」と言わんばかりに九兵衛に対し、蔑むように冷たい視線を送る。 「お銀さん。そんなにまじまじと見つめないでおくんなまし、女の方に見つめられるとうぶなあっしは照れてしまうんでさぁ」 お銀の意図した反応とはかけ離れ…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第189話 五感

「そうじゃな...儂は仙女となってから人間だった頃より五感が洗練されたような気がするぞい。その五感が言っておる、この村は危険極まりないと...」 仙人への覚醒を果たし、身体に備わる能力が数段ました仙花が応じる。 「そ、そうなんでやんすか?あっしの…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第188話 賢明

隠密行動をしながら情報収集をすることが多く、鍛え抜かれた身体に鋭い感性や忍術といった現代における手品やマジックなどをこなせる器用さも求められる忍者。 そう考えればほぼ万能であるかのようにも思えるが、このお銀は今しがた語った全てにおいて常人の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第187話 忍者

「お銀は拙者より若いのにまっこと博識でござるなぁ。いやぁ、毎度毎度感服するでござるよ」 頭を掻きながら蓮左衛門がお銀を褒め称えた。 そもそも忍者とは、日本特有の兵法として発達した忍術の使い手のことで、忍者という呼び名が定着したのは昭和30年代…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第187話 異形

などと云ったものの仙花を除いたこの四人に潜む怪異の中で、最も強靭なのは九兵衛の「デイダラボッチ」が抜きん出ていることは承知の事実である。 「はて?この蛇朱喃とかいうドデカい怪異は絶命したはずなのに姿がそのまま残っているでござるが...」 「フフ…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第185話 益々

神に最も近しい類である仙人。 その力たるやこの物語にて過去登場した、「雲峡」や「柚須灘」を始めとした幾人の仙人により実証既知なものである。 血のつながりこそないものの仙花の父である水戸光圀から彼女の家臣となり、護身役の命を受けたお銀、蓮左衛…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第184話 腕前

「いやいやいや、仙花様はあっという間に強くなってしまわれたでござる。小さき頃より剣を教えていた拙者としては鼻の高いところでござるが、剣の腕前に関してはとうの昔に越されていたでござるからなぁ...」 蓮左衛門は仙花が十歳になるかならないかという…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第183話 等級

大抵の場合この流れなら怪異たるもの何とか持ち堪え、起き上がり様に「まさか勝った気でいるのではあるまいな」などと粘りの言葉を吐くものだが、しかし、仙術によって身体の自由を奪われ、絶対的急所である頭を真っ二つにされては持ち前の再生能力を発揮す…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第182話 渾身

怪異の身動きの自由を奪ってしまった仙術「眉唾」は、その名とはほぼ無関係な効力であるものの絶大な効果を生み出した。 「我が一太刀をその脳天にくれてやろうぞ!」 地球の引力により空中から落下する仙花は、宝刀「鳳来極光」を頭上に掲げ、蛇朱喃の頭目…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第181話 我儘

正にそっくりそのまま「眉唾もの」である仙人の天心が、仙花の我儘で短時間となってしまった仙女へ覚醒後のチュートリアルを決行した上で、彼女に伝授した妙な名である仙術の「眉唾」がその威力を発揮する。 仙花が自身の前に差し出した手の平から蜘蛛の巣の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第181話

正にそっくりそのまま「眉唾もの」である仙人の天心が、仙花の我儘で短時間となってしまった仙女へ覚醒後のチュートリアルを決行した上で、彼女に伝授した妙な名である仙術の「眉唾」がその威力を発揮する。 仙花が自身の前に差し出した手の平から蜘蛛の巣の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第180話 推測

眉唾(まゆつば)とは「眉唾物(もの)」の略であり、本当かどうか疑ってかかるべき、あやしい事柄(であること)。 余談でしょうもないかも知れないが、眉唾は、眉に唾をつければ狐や狸に化かされないという、俗信から生まれた言葉であり、江戸時代には、騙さ…