orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

僕達の世界線は永遠に変わらない [ラスボスのしつこさ]

 これ以上無いタイミングで飛鳥井の一閃がカラハグの頭を真っ二つしようとしたその時!

 チャラの会心の一撃により右目を失い血飛沫を上げて意識朦朧のカラハグがフラッと身体を捩らせた!?

「っ!?」

「ザンッ!!」

 頭を真っ二つにすることは叶わなかったがボロボロとなった黒く大きな両の翼を切断せしめる!

「死ねっ!!」

 飛鳥井の戦闘スタイルからすれば、敵の反撃をかわすために瞬間移動を試みるところだったが、この絶好の機会を逃さんと胴を両断する平行一閃!!

「ドン!!」

「がっ!!?」

 悲しいかな。この場面に限っていえば飛鳥井の判断は確実に間違っていた。

 満身創痍のカラハグは鋭い刃によって両断されず、逆に真上から後頭部を激しく殴られた飛鳥井が脳震盪を起こしその場にうつ伏せで倒れる。
 
「この野郎!!」

 攻撃したのち身体を翻していたチャラが飛鳥井が倒れるのを見て再び飛びかかる!が!

「クゥアァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

 満身創痍のカラスのどこにそんな余力があったのか!?
 緊急事態時に鳴るサイレン音の何倍もの音量でカラハグが雄叫びをあげた!

「にっ!!?」

 しかも体からクロウインパクト並の衝撃波が放出され、至近距離で直撃を受けたチャラの身体に無数の傷が浮かびあがり100m以上も吹き飛ばされてしまった!

「クフゥゥゥ.........」

 凄まじい雄叫びをあげ終えたカラス王が空気を大きく吸ってゆっくり吐きだし呼吸を整える。

 もはや呆れるほど驚愕するしかない。
 チャラに抉られ損壊した顔は復元とまではいかなかったものの、傷口が完全に塞がり流血はピタリと止まっていた。

 そしてその身体からは、はっきりと目視できる真っ黒な禍々しいオーラがユラユラと放出されている。

 カラハグが不気味で不敵な笑みを浮かべ、足元で意識を失くし倒れたままの飛鳥井に話しかける。

「カカカッ!...深傷を負ったが貴様らには感謝せねばなるまい。お陰で我が身体はさらに覚醒し今まで以上に強くなれたのだからな」

 衝撃波の巻き添えを少なからず受け、数メートル吹き飛ばされていた柴門が大勢を整える。

「ちっ、なんだってんだあいつの変化はよぉ。ラスボスっぽいしつこさはいらねぇっつうの...それに、くそっ、飛鳥井が近くにいるんじゃ俺の技が使えねぇ....」

 と、ボヤいた直後!

「いい加減くたばってよねぇっ!!ヒートランス!!」

 50mほど離れた家屋の屋根上から、美琴が八神とのコラボ技である多くの化け物カラス葬った「ヒートランス」を放った!

 

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