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文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ81 三大魔王

 肩に仙器の天祥棍を乗せ、とぼけた風の府刹那が問う。

「まさかとは思うがお主、魔界で恐れられているあの三大魔王の一人、『咆哮の羅賦麻(らふま)』ではあるまいのう?」

 亜孔雀の父親が問いかけた老仙人に視線を向けニヤリと笑う。

「ほう、これはおもしろい。俺が貴様の言う羅賦麻だとしたら何だというのだ?」

「...いやなに、魔界では現在、何がきっかけかは知らぬが三大魔王が魔界の統一を計り、三つの各勢力が一触即発の臨戦体勢にあると風の噂でで聞いておったでな、もしお主が本当に羅賦麻なら、仙人界に遊びにきておるのは合点がいかなくてのう」

 仙人界は現世に存在する世界だが、魔界というものは現世には在らず、時空を超えたとある空間に存在する。
 
 ならばなぜ、仙人界の府刹那がこの世に在らざる魔界のことを知っているのかという疑問が浮かぶけれど、話せば長くなってしまうので今は詳しく語るまい。

 敢えて短く云うなれば、仙人界と魔界はかつて遥か昔に敵対し、多くの犠牲を払った大戦が勃発し終結したものの、今でも互いの世界に対して警戒し、様々なやり方で情報を得ていたのである。

 語り手と致しましては、この仙人界と魔界の大戦に関しても大いに語りたいところではございます...

 

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