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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第35話 体力

 

 場に残った仙花一味と真如はというと...

 亜孔雀との戦闘において皆が皆それなり手負いとなっていたため、近くの森の中にあるという真如の住まいへ赴くことと相なった。

 仙花一味が真如の先導によって草木の生い茂った森の中へ足を踏み入れる。

「し、真如殿...此処まで結構な距離を歩いたと思うのですが、あ、あとどれほどで着きましょうや?」

 一味の中でも飛び抜けて体力の無い九兵衛が弱音とも取れる質問を投げかけた。
 とはいえ、仙花一味は九兵衛以外の面子は人間離れした体力馬鹿ばかり、彼を責めるのはちと気が引けるというもの。

 改めて云うなれば、仙花は仙骨と仙血の所有者であり基礎体力は仙人級に近い、くノ一であるお銀は幼き頃より厳しい忍者の修行を続けていて鍛えられており、武士の蓮左衛門は元々の体力に加え、うちに潜める「怪力乱神の真土間」の力が常に溢れている状態のためもはや化け物級、「居眠り侍」こと雪舟丸に関しては、基礎体力はお銀や蓮左衛門に劣るものの、居眠りをしながら体力を回復しつつ闊歩しているので疲れ知らずなのである。

 妖怪最高レベルの力を持つ「デイダラボッチ」をその身に潜ませているとはいえ、その力は普段においては一切恩恵を受けることのない九兵衛は至って普通の成人男性の体力しか持ち合わせていない。

 他の者と比較するのはやはり「可哀想」としか言いようがないとも云えよう。

 

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小生おるたなWritten by Orutana Nagarekawa shouseiorutana.com


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