刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第189話 五感
「そうじゃな...儂は仙女となってから人間だった頃より五感が洗練されたような気がするぞい。その五感が言っておる、この村は危険極まりないと...」
仙人への覚醒を果たし、身体に備わる能力が数段ました仙花が応じる。
「そ、そうなんでやんすか?あっしの五感は何も感じやせんがぁ…折角屋根のあるところでゆっくり休めるのに素通りしてしまうでやんすか?」
仙花一味の旅路の夜はかれこれ一週間ほど野宿が続いているゆえに、九兵衛にとっては不始末村の宿を借りてぐっすり眠りたいという願望が強くあったが故に、二人の会話に割って入ったのだった。
「そうか、九兵衛にはこの村の異様さが分からぬのか。だがこの村で宿をとりたいのであれば、恐らくは百体以上の怪異を葬り去らなければ安心して眠ることはできないよ」
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