orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [おかしな夢]

それ以降はわたしの困る場面も無く夕食が終わり、酔いでちょっとフラフラしながら部屋へ戻って布団の上に寝転んだ。 手足を伸ばし大の字になって独り言を呟く。 「ふぅ...今日は色々あり過ぎよねぇ...フフフ」 今日一日あったことを頭に想い浮かべ振り返ると…

僕達の世界線は永遠に変わらない [弱肉強食の社会]

飛鳥井さんが腕を組んで木にもたれ、僕に座るように促し話の続きを語り始める。 「ナインスセンスは全ての生命体に宿っているものと考えられる。だからあとは各生命体が自分の能力に気付くのが早いか遅いかなんだけど、初日で気付いた者が動物や刑務所の囚人…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい![優しいお祖母様]

お祖父様がわたしを面白おかしく茶化したあと、すっと視線と表情を変え師匠に仕事の話を持ちかける。 「奏君、明日の日中はわしと共に行動して欲しいのじゃが、時間の方は空いておるかのう?」 「フッ、何を仰いますやら。智三郎様の為ならば、時間など空い…

僕達の世界線は永遠に変わらない [瞬間移動]

地球上にある全ての物体を消滅させる力なんて超やばいに決まっているじゃないか... 「そして、もう一つ。君には自己治癒能力に似た能力がある。肉が裂け骨まで見えて千切れそうだった腕が瞬時に復元しただろう?」 「は、はい。自分でも驚きましたけど…」 「…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [茹で蛸のように]

この時代、未成年者の飲酒は特に法律などで禁止されておらず、若い少年少女らが酒を呑む行為は珍しくなく中には酒豪の子供が居たほどだった。 とは言え、十代のうら若き乙女がお酒を呑んで酔ってしまうことはみっともない。が、わたしはいま気にもしないでお…

僕達の世界線は永遠に変わらない [神か悪魔か]

木を破壊するイメージか... カラスの頭を消し飛ばしたあの場面。 とにかくカラスを引き離そうと無我夢中でパンチを放った。 あの感じかな... 先ほどと同じく拳を握って振りかぶる。 「砕けろーーーっ!」 「ヴォン!」 二度目のパンチには木を殴ったインパク…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [剣士たる者]

「ほう、若いのに良い呑みっぷりだな」 「ふぅ~、味は良くわからないけど...もう一杯ください!」 「うっ!?そ、そうか。ほれ」 二杯目をおちょこに注いでもらっいすぐさま一口で呑み干す。 そして三杯目も立て続けに呑み干すと、師匠が徳利をわたしの傍に…

僕達の世界線は永遠に変わらない [チート級?]

「今はテレビやネットからの情報収集が出来ない状況だ。だから得られる情報は限られているけどナインスセンスは全ての生命体に発動していると想う。無論、覚醒する能力はベースになる生命体によって異なるけどね」 そっか…やっぱり電波も止まってしまったの…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [お酒を呑む]

嗚呼...お湯に浸かり過ぎて段々と意識が.............っと!?こんなところで意識を失って倒れでもしたら、産まれたままの姿で発見されて大恥をかいてしまうわ。そんな恥ずかしいことが起こる前に湯船から上がらなくちゃ! 踏ん切りをつけて心地よい湯船から…

僕達の世界線は永遠に変わらない [能力の究極形ナインスセンス]

動物園の動物の凶暴化...さっきの化物カラスのように豹変してしまったのだろうか… 「そのライオンが人を襲ったのって、やっぱり神の戒告とやらが関係しているんですよね?」 「うん、神の戒告のあったタイミングや内容から考えればその可能性は高いだろう…と…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [恋の病]

あれ!?胸がドキドキしてくる... と言うかわたしは一体どうしてしまったのだろう? 人のことを想い浮かべるだけでこんなに胸がドキドキするなんて...ま、ま、まさか...これが恋というものなの? 自慢ではないけれど、この歳になるまでわたしは恋というもの…

僕達の世界線は永遠に変わらない [飛鳥井晴明(あすかいせいめい)]

男はそう言うと僕の隣に移動して木にももたれかかる。 「まずは自己紹介をしないとな。俺は飛鳥井晴明(あすかいせいめい)って云うんだ。よろしく!」 「あ、よろしくお願いします。僕は阿笠匡って云います。あのぉ、チームって何ですか?」 チームにスカウ…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [初めての嫉妬]

「奏さんとの試合で己の未熟さを知る事が出来ました。いつの日か貴方を超えらる剣士を目指し日々鍛えますよ」 「うむ、良い心がけだ。ところで、意気揚々と司との試合を望んで乗り込んできた筈だがもういいのか?」 ま~た余計なことを... 「ん~、奏さんと…

僕達の世界線は永遠に変わらない 13〜14話

[滅する!?] 化物カラスが生気を感じさせない黒目で僕を凝視する。 「今からオレの餌になる人間が何を知りたい?」 「この世界には一体何が起こってるんだ?」 「…カッカッカッ、お前は本当に何も知らないのか?」 「…ああ、知らない。だからせめてお前の…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! [一緒に笑う]

「あの人には参った。今の実力では全然勝てる気がしない。貴方の師匠は化物みたいな強さだね」 「フフフ、剣の腕だけは日本一ですから」 「え~っと、司さん…と呼ばせてもらって良いかな?」 冷泉が和らいだ表情のまま訊いてきた。 い、いきなり下の名前です…

僕達の世界線は永遠に変わらない 11〜12話

[現状把握と情報収集] 親父との連絡が取れさえすれば、現状把握を短時間で出来ると踏んでいた僕はなかなか諦めがつかない。 電波が繋がっていないと理解しながらも親父の番号に電話をかけたのだが、耳には呼び出し音やメッセージは聴こえずただ時間だけが…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! 27〜28話

[天之川流] 道場中央には師匠と冷泉の二人が対面状に正座をして、わたしが来るのを待っていた。 「来たな司。立会いをよろしく頼むぞ」 「はい!任せてください!」 二人が竹刀を手に取り対面したまま立ったあいだの中央付近にわたしが移動する。 「試合を…

僕達の世界線は永遠に変わらない 9〜10話

[ちょっとしたサバイバル] 二階建ての我が家にある親父の書斎は一階東側に位置する。 「親父~!母さ~ん!居るなら返事をしてくれ!」 書斎を出て居るか分からない両親に呼び掛けるが返事は帰って来ない。 それから一階と二階の全ての部屋も隈なく探した…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! 25 〜26話

[冷泉樹(れいせんいつき)] その依頼主から人力車に乗せて行くように言われたのが鮫島家の営む呉服屋。 呉服屋に依頼主様を降ろし、待っているあいだに店の手伝いに現れたのが、鮫島家のお嬢様である江さんだったのだそう。 嘘のような話だけれど、先に一…

僕達の世界線は永遠に変わらない 7〜8話

[審判の時] 浴槽に浸かる前のように右手でポッドの液体に触れて温度を確かめる。 「ぬぉっ!?つ、冷た過ぎるんですけどーっ!」 「ああ、半年ぶりで忘れてよ。このサウナスーツで身体を温めてから入るんだった。すまんすまん」 親父~!なんか緊張感に欠…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! 23〜24話

[謝罪される] 視線を気にせず壊した机の代わりを教室に置き、わたし達の席を見てお弁当が残っていることに気付く。 時間がないので大急ぎで食べ終わると、宝城さんと花山さんが恐る恐る近寄って来た。 少し震えた声で宝城さんがわたしに話しかける。 「ち…

僕達の世界線は永遠に変わらない 5〜6話

[告白] 「…………が…す…」 「ん!?ガス?声が小さくて聴き取れないんだけど」 「……………」 「お~い、何にも聴こえないぞ」 「あなたのことが好きだって言ってるのよーーーっ!」 「おわっ!?」 僕は電話越しの大声に驚きスマホを落としてしまう。 でも、結月…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! 21〜22話

[手刀炸裂!] 「剣士たる者、時には剣が無くとも戦えるよう鍛錬を積まねばならぬ」。師匠がそう言って15歳のわたしに[空手]の技でよく知られる手刀を教えた。 正直、手刀の鍛錬は嫌いだった。最初の頃は瓦や木板を試し割する際に、鍛えられていない手刀…

僕達の世界線は永遠に変わらない 3〜4話

[コールドスリープ] 一人息子としてどうしても病気について知りたくて母に訊く。 「ねえ、母さんの末期癌の治療っていつの話しなの?僕は全然しらなかったんだけど」 「半年ほど前に父さんに治療してもらったのよ。あなたは受験を控えていたから余計な心配…

沖田総司の忘れ形見は最高の恋がしたい! 19〜20話

[宝城薫(ほうじょうかおる)] 翌日の朝、いつものように真琴さんに起こしてもらい朝食を摂って人力車の方へ向かう途中、汗を掻きながら木刀で素振りをする師匠を見かける。 あんなに強いのに日々の鍛錬を怠らないものだな... 「おはようございます師匠!…