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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第21話 緋澱

 俄に凍りついた空気が流れる中、またもや天より若々しく元気な声が響き嫌な空気を振り払う。

「あらあらあら~♪誰かと思えば雲峡ちゃんじゃない♪相変わらず『無駄』に元気そうでよかったわぁ♪」

 「スッ」と音も静かに、そして艶やかに地上へ舞い降りたるは、仙人界最高峰の組織、「天仙竺十権(てんせんじくじゅっけん)」が一人であり、仙人界最高の頭脳と美貌を併せ持つ彼女の名は緋澱柚須灘(ひおりゆすなだ)であった。
 
 五文字にしてなんとも画数凄まじき名であろうか。時代が時代なら執筆者が後々後悔すること請け合いというものである。

 コホン、そんな時代錯誤が起こりそうな話はさておき、地上へ舞い降りた柚須灘は圧倒的な存在感と美しさを惜しげもなく披露し、純真な九兵衛と蓮左衛門は見惚れに見惚れ、女子に興味を持つことすら皆無であった雪舟丸ですら目を完全に奪われていた。

 だが柚須灘の美しさに惹かれたのは漢どもだけに留まらず、まごうことなく女である仙花やお銀でさえも見惚れてしまうほどであった。

 遅れながらも初登である彼女の容姿を説明せねばなるまい。

 何処からどう見ても非の打ち所がない美白美麗な顔面、加えて仙女とはしては極めて異端な長く艶やかな銀髪、身の丈は女としてやや高めであるお銀より少しばかり高く、煌びやかで若々しい肌の持ち主であるといったところだろうか。
 言葉足りずで申し訳ないが、彼女を言葉で表現するのはなかなかどうして難しいのである...

 

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