刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第22話 絶対
仙人界一の美女の柚須灘と、仙人界最強である雲峡の関係性についてもオマケ程度に触れておこう。
超優秀な二人の出会いは今より300年ほど遡らなければならず、オマケ程度とはいっても語ってしまえば仙花一味の名前を忘れてしまうくらい長くなってしまいそうで怖い。
故に断腸の思いで言ってしまうと、二人の関係は「柚須灘の熱烈な片想い」といった具合である。
といっても、柚須灘に性的な恋心があるわでもなく、強者揃いの天仙竺十権の頂点でもある彼女は、とある機会にて雲峡の圧倒的な強さをまざまざと見せつけられ、天仙竺十権の一員として加入を懇願しているわけで、300年という途方もなく長いあいだ、雲峡と会うたびに勧誘し、それを300年ものあいだ断り続けるという関係であった。
「雲峡ちゃん♪そろそろ気が変わっ...」
「断る!」
毎度お馴染みすぎる勧誘を喰い気味に拒絶する雲峡。
「あらあらあら、そう、じゃぁまたの機会に誘わせてもらうわね♪」
「断る断る断る断る断る!!しかと覚えておけよ。事前に五回分断ったのだから今後会っても五回は誘ってくれるなよ」
「あらぁ、嫌よ♪雲峡ちゃんを勧誘することは私の使命であり趣味なんだからぁ♪雲峡ちゃんの意志は絶対に尊重してあげないわぁ♪」
仙人界一の美女にして最高の頭脳を持つ柚須灘は、時として、否、こと雲峡に関してだけはちょっぴりお馬鹿になってしまうようだ...
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