orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第110話 無惨

「で、では、せめて娘の目が届かぬ場所でお願い致します」

 

 小さな娘に己の酷い死に様を見せるわけにはいかぬと懇願する...

 

「それは無理だ」

 

「ズッ!ザン!」

 

 何者かは言葉を発した瞬間、手持ちの刀で母の胸を一刺して間髪入れずに首を刎ねてしまった...

 

 二つに分かれてしまった母の身体と頭はピクリとも動かない...

 

「どうだ。楽に死ねたであろう...」

 

 転がる死体を眺めながら何者かは感情を込めず呟いた...

 

「びゃぁぁぁーーーーーっ!!??」

 

 その後ろでは、一部始終を目撃してしまった仙花が大泣きしている...

 

 幼き彼女と十六歳歳の彼女、どちらの感情か当の本人ですら定かではなかったが、目の前で無惨にも殺されてしまった母の姿に衝撃を受け、気が狂いそうなほどの悲しみが彼女を襲ったのは事実であった...

 

 そしてこの直後、仙花は小さな心臓にさらなる衝撃を受けることとなる...

 

 あろうことか、何者かは妖術か魔法やらの類の使って炎を生み出し、母の動かなくなった身体を燃やし尽くしてしまったのである...

 

===============================
過去の作品はこちらにまとめてあります!
https://shouseiorutana.com
===============================