刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第207話 承知
今回のお銀はどうやら至極本気らしくく、表情がより険しくなり、九兵衛の目には般若の如く映っていたかもしない。
「お、お銀さんの言いたいことは重々承知しておりやす。ですがあっしは元より生粋の薬師でやんすからにはことの他戦にはむかねぇ気質でして、強くなれるよう必ず心掛けますんで、ここは長い目で見てくだせぇ...」
九兵衛が泣きそうな心を振り絞りそう言うと、般若の如きお銀の顔が徐々に緩んでいった。
「...ふぅ、あたしもちょっと言いすぎたかも知れぬ...だが九兵衛、次の戦ではシャキッと先陣をきって戦い経験を積んでくれるとありがたい」
「...承知致しやした。次に怪異が出てきた暁にはあっしが先陣をきると約束致しやす」
九兵衛は微かな勇気でもってそう応えたものだった...
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