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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 仙女覚醒編 ノ76 夢

 時代背景に相応しくない表現かもしれないが、否、絶対に相応しくない表現に違いないけれど、怪異にして悪魔の若造亜孔雀はビリヤードのキューに突かれたように弾き飛ばされたのである。

 その光景は速さは凄まじいものの軽く弾かれたように見え、さほどダメージは与えられていないようにも思えたが、実のところ、驚くことなかれ亜孔雀に加えられた衝撃は、10トン以上の馬にはねられたのと同等であった。まぁ、10トン以上の馬と云われても想像し難きことだろうが...

 語り手の絵も云われぬ下手くそな表現云々は丁寧にさておき、亜孔雀は凄まじい衝撃によって百メート以上弾き飛ばされ、防御にまわした両腕は肘から下が粉砕され失われていた。

 だが、雅綾の圧倒的な圧力を加えた重力仙術と、府刹那の想像を絶する必殺の一撃を喰らったにも関わらず、悪魔の若造亜孔雀は倒れることなくその場に直立していたのだった。

「おいおい雅綾爺、儂は夢でも見ておるのかのう。あの若造、儂ら渾身の連携仙術を喰らったというのに生きて立っておるぞい」

「いやいや府刹那爺、残念無念ここに極まれりじゃ。目に見えるは夢なんぞという生優しいもんじゃないぞ。信じられんほど丈夫なやつじゃわい...」

 

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