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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 強者

 さて、真如にとっては久しい旅と相なったわけでだけれど、仙花一味にしてみれば旅の目的地は変わらず出雲の国であり、なんら改めて心構えなどをする必要も無い。

 天候は昨日にもまして晴れやかにして良好。
 道中は旅の始まりから馬や籠を使わない「ひざくりげ」、つまり旅路は己の脚のみを使い闊歩する形であった。

 1601年(慶長6年)、関ヶ原の戦いで覇権を握った徳川家康は、政治支配力を強めるために、道路制度の改革と整備に乗り出し、朱印状によって各宿場に伝馬の常備を義務付け、道幅を広げて宿場を整備し、一里塚を設けるなどの街道の整備を着々と進め、砂利や砂を敷いて路面を固めたり、松並木を植えるなどが行われたらしい。

 これ以降全国の道は徐々に整備されていくのだが、現在のようにアスファルトやコンクリートがあるわけでもなく、田舎に行けば行くほど道は荒れていたものである。

 とはいえ旅中の道は人が歩き、馬が走り抜けることに困るほどでもなかった。

 平坦な道を歩きながら、真如の家から出発する前した約束通り、真如は己が現状で知り得る海を越えた先にある日本以外の世界や、仙人界、果ては魔界について語り教えたものである。

 彼女の語りは長く続き、平坦な道から山道へと入ったところで、一行はまたもや思い掛けない強者(つわもの)と出会すことになるのだった。

 

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