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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第183話 等級

 大抵の場合この流れなら怪異たるもの何とか持ち堪え、起き上がり様に「まさか勝った気でいるのではあるまいな」などと粘りの言葉を吐くものだが、しかし、仙術によって身体の自由を奪われ、絶対的急所である頭を真っ二つにされては持ち前の再生能力を発揮することもできず、地面に倒れ伏した巨体からは緑色をした溢れんばかりの体液が流れ出たのであった。

 

「お見事です、仙花様。相手は恐らく上級の怪異であったにも関わらず、安易と片付けてしまわれましたわねぇ」

 

 お銀の掛けた言葉は確かに間違いではなかった。


 蛇朱喃の強さに敢えて等級を付けるとするならば、最上級である「特級」に近い「上級」であり、実際のところ、かつて戦った強敵「鬼武者の韋駄地」より手強い相手だったのかも知れないのだから...

 

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