刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第192話 活躍

「...蓮左衛門、やけに嬉しそうだな」

　蓮左衛門の脳に心臓の辺りから真土間の重い声が響いた。

「ここ最近は不本意ながら仙花様や雪舟丸殿に活躍の場を奪われ、拙者がまるで雑魚キャラのような存在になっているでござるからな！今この場にて拙者の力を披露しなければ影が薄れてゆくばかり、お主も活躍できねば何のために存在しているのか分からぬというもの！無駄口を叩く暇があったらさっさと拙者に力を貸すでござるよ！」

「うむ！承知した！」

「ボウッ！」

　真土間が蓮左衛門の言葉に呼応した直後、燃えたぎる炎が一気に膨張したかのような音を立てると、蓮左衛門の身体から炎の如き闘気が溢れ出し彼の身体を包み込むや、囂々と燃える炎の鎧が具現化されたのだった。

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