orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第32話純真

「フフフ、そんな予定があったとは露知らず、ごめんなさいねぇ♪じゃあ細やかながらお手伝いさせてもらおうかしら♪」

 柚須灘のご機嫌は何故だかすこぶる良い。仙花という逸材を目の当たりにして嬉しいのか、笑みを絶やさず話し続ける。

「真如ちゃん♪」

「はっ!?はい!私めに何の御用でしょう」

 かつて仙人界で暮らしていたこともある真如は、柚須灘がの位の高さと優れた能力を重々承知していた。
 そのためか唐突に呼びかけれ、身体をビクッとさせて緊張が走ったものである。

「貴方さえ良ければなのだけれど、そこの仙花ちゃんを『純真の洞穴(じゅんしんのどうけつ」まで案内してあげなさいな♪」

「えっ!?儂が!?」

「フフフ、そうよぉ♪もちろん、単に労を与えようとしているのではないわぁ。彼女が見事に仙女へ覚醒した暁には、貴方が再び仙女へ戻れるよう手ごころを加えてあげても良くってよぉ♪」

「わっ儂が、せっ!?仙女に再び戻れるのですか!?そんな方法があるなんて未だかつて耳にしたことは...」

「あらあらあら、もしかしてだけれど疑っているのかしら。真如ちゃんはわたしを一体誰だと思っているのかしら?」

「てっ、天仙竺十二権の緋澱柚須灘様でございます」

「そう、天仙竺十二権の一人にして最高の美貌を誇り、最高の知能を持つ我が名は柚須灘よぉ♪故に、わたしは堕ちた仙女を再び元の仙女に戻す術くらい知ってて当然♪というものなの♪」

 

===============================
過去の作品はこちらにまとめてあります!
https://shouseiorutana.com
===============================