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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第51話 座頭

 言葉はを選ばす述べるとするならば、
男は見るからに不衛生な格好を成しており、まるで乞食の如き姿をして歩いていた。
 男の名は「座頭(ざとう)」の「市(いち)。彼を知るもの達は「座頭市」と呼んでいる。

 座頭(ざとう)は、江戸期における盲人の階級の一つ。またこれより転じて按摩、鍼灸、琵琶法師などへの呼びかけとしても用いられた。今日のような社会保障制度が整備されていなかった江戸時代、幕府は障害者保護政策として職能組合「座」(一種のギルド)を基に身体障害者に対し排他的かつ独占的職種を容認することで、障害者の経済的自立を図ろうとしたらしい。

 座頭市は完全な盲目ではなく、明暗程度は判別出来ていた。杖のような長棒を片手に歩いているのだが、老人が杖をついた姿とは異なり、云い表すことの難しい異様な歩き方をしていた。

 頭は短髪であったが、何日も髪を洗っておらず手入れも行き届いていないのか、ボサボサな雑草の如き見栄えをいていて、顔の下から半分は白い毛の入り混じった無精髭に覆われている。

 若干フラフラとした足取りの彼を見つけたのは、現代の視力を用いて云うなれば、「ブッシュマン」も驚きの11.0といったところである。

 古すぎる固有名詞を使い実に分かりづらい説明してしまったけれど、兎にも角にも仙花一味と座頭市は遭遇してしまうことと相なった。

 

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