刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第124話 楽勝
蓮左衛門に促され、流石の仙花も疲労感があったらしく素直に蓮左衛門の横に座り、彼から差し出された焼鳥を一気に口に入れ美味そうにムシャムシャと食べた。
細やかな宴会がいつから始まったのかは定かではないけれど、大酒飲みでくノ一のお銀には敵わぬまでも、酒豪といえた蓮左衛門の顔が真っ赤なところからなかなかに時が経っていると推察できる。
かつて純真の洞穴で仙女へと覚醒を果たしたことのある堕仙女の真如が仙花に問う。
「不思議なことに誰も訊かぬから敢えて訊くが、仙女への覚醒は成功したのかい?」
訊かれた仙花が軽くコクンと頷く。
「ああ勿論じゃ。洞穴の中に住まう天心とかいう仙人に与えられた試練は思っていたより楽勝であったぞ」
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