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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第43話 貴重

 仙花がそう言い終えるのとほぼ同時に、きっちりと閉まっていた家の入り口の戸が突然開き。

「皆の衆!すっかり待たせてしまったのう。じゃが見てみい!川に仕掛けておいた罠に鰻がたいそうな数がかかっておったぞ!」

 汗だくになった真如がさも嬉しそうに大量の鰻の入った罠かごを掲げている。

「「「「おお~っ!!」」」」

 数にして十は超えているであろう立派にウネウネと動く鰻を前に、仙花一味がが声を揃えて驚嘆と喜びをあらわした。

 江戸時代、「四天王食」と呼ばれていた料理がある。それは現代において誰もが知り、未だに人気のある蕎麦、寿司、天ぷら、そして鰻であった。その中でも鰻は、現代とかなり違う形で提供されており、また調理法も味も東(江戸=東京)と西(大坂)では、かなり異なっていたらしく、現在のように鰻を蒲焼きにして食べるようになったのは江戸時代であり、無論、値段は流動的であったろうが、当時のうなぎの蒲焼きは1皿200文ぐらいだったそうで今の価格だと4000円前後になるそうな。

 この江戸時代においても「鰻」が貴重なモノであることに違いなかった。

 「お銀、だったかな。さっきは手伝い不要と言ったがこの通り遅くなってしまった。鰻を捌く捌くのを手伝っておくれ」

 

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