orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第59話 抜刀

 居合抜きは武術の居合術が見せ物化したもの。 太平の時代に武術一般が見せ物化したなかで、長い刀を気合いとともに抜き放つ居合抜きがことに人気を集め、寛文(かんぶん)(1661~1673)ごろから浪人者によって始められたようである。

 他にも室町時代から始まった『抜刀術』が研究され発展したものが『居合抜』となったなどと諸説あるようだが...

 いずれにせよ、居合い抜きは一撃必殺技の剣技。居合の勝負となれば、西部劇で云うところの『早撃ち勝負』に似ているのではなかろうか。

 さて、早撃ちガンマンならぬ純和風の剣士二人は、互いの間合い一歩手前でピタリと足を止めたあと、張り詰めた空気の中、微塵も動かなくなってしまった。

 無論、二人が膠着状態に陥ったことには十分な理由がありる。

 一般レベルの剣士同士の闘いならばどちらかがほとんど何も考えず抜刀し、簡単に決着がついてしまうかも知れないが、これは究極の達人同士の闘いであり、傍目には身動き一つせずとも、実は目に見えぬところで既に戦いは始まっていた。

 互いの剣気を感じ取ることはもちろんのこと、二人の頭の中では目の前の強者を如何に叩き斬るかイメージしつつ、抜刀する頃合いを見定めていたのである...

 

===============================
過去の作品はこちらにまとめてあります!
https://shouseiorutana.com
===============================