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刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第113話 真実

 訊かれた仙花は気分が優れないのか、上半身を起こすも俯いたまま応えない。

 

 その様子を眺めながら、今まで受けた屈辱を晴らすかのように笑う。

 

「ケッケッケッ、流石の童も今度ばかりは相当堪えたようだな。どうだ、恐ろしい悪夢を見ても尚、仙人になりた!?ぐぇっ!?」

 

 全てを言い終える前に天心が突如として妙な声をあげた。
 
 喉を抑え苦しそうにするそのわけは、微動だにせず俯いていた仙花が電光石火で放った手刀の突きを喰らわせたからにほかならない。

 

「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!き、貴様、何をしてくれてる?」

 

「...けったくその悪い夢を見せおって...過去最悪の気分じゃわい...して、お前が儂に見せた悪夢は真実の出来事なのか?」

 

 仙花は悪夢を見せられて気落ちするどころか、大いなる憤怒の感情を現していた。

 

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