orutana2020のブログ

文章を書く上で疑問に思った事や、調べた事を適当に掲載します

2023-01-01から1年間の記事一覧

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第200話 寝坊

不始末村の道を塞いでいた怪異は少なくとも30体以上いた筈である。 だが蓮左衛門、仙花、お銀のによる目覚ましい活躍により残りは僅か数体となっていた。 ここまで怪異の群れに対し圧倒的な力を見せつけられたのは、旅路の途中にて困難な事象に立ち向かい攻…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第199話 忍術

「雷火晩餐の術!!」 「ピッシャーーーーーーッ!!!!」 お銀が術の名を叫ぶや否や、上空にいつの間にやら現れた雨雲から十を超える雷が、怪異の集団に直撃する! 「ボウッ!」 雷の直撃を受けた直後に砕け散った怪異も数体いたが、砕けずともピタリと動…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第198話 特効

この時点での仙花が発した「退魔の波動」の威力は、天才仙術使いである天心の熟練された「退魔の波動」に遠く及ばない。 ではなぜ、彼女の未熟な仙術で怪異を葬ることができたのであろうか? それは怪異の等級が低かったということも理由の一つではあるけれ…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第197話 天才

蓮左衛門の頭上から両手を広げ発せられたのは薄く青みがかった空気の衝撃波、無論単なる空気の衝撃波などではなく、忍者でいうところの「チャクラ」に近い仙人力が仙花の体内から伝わり、それが怪異を砕く「退魔の波動」となって放たれた! 彼女にこの仙術を…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第196話 限定

怪異4体を吹き飛ばした蓮左衛門の前方空間はガラ空きとなったが、その空間を後続の怪異達が雪崩の如く埋め、彼の命を奪わんと襲いかかる! 「むっ!?」 ここまでで合計5体の怪異を葬った蓮左衛門であったが、流石に一呼吸置かなければならぬ状況に落ち入り…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第195話 一掃

群れの最前列を走り向かって来る怪異を目掛けて蓮左衛門の強烈な一振りが炸裂する! 「ブォン!!」 「ギャッ!!??」 炎の金棒が名もなき怪異の顔面を捉え跡形も無く吹き飛ばした! 「蓮左衛門!次が来るぞ!」 「合点承知でござる!」 仙花の声に余裕の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第194話 金棒

「おぅりゃああああああああっ!!!!行くでござるよーーーっ!!!!」 蓮左衛門の気合いたるや正に炎の如く凄まじく、ワラワラと現れ道を塞いだ得体の知れぬ怪異の群れへと突進する。 得体が知れぬ敵に対し真っ向から突っ込むのは何処からどう見ても無謀…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第193話 具合

自然界の力を敢えて怪異の属性に当てはめるならば、怪異である「真土間」は間違いなく「火」に当たるであろう。 「火」の他の属性種は大まかに挙げると「水」、「土」、「風」や「光」、「闇」といったものがあるけれど、そもそも怪異なのだから属性は「闇」…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第192話 活躍

「...蓮左衛門、やけに嬉しそうだな」 蓮左衛門の脳に心臓の辺りから真土間の重い声が響いた。 「ここ最近は不本意ながら仙花様や雪舟丸殿に活躍の場を奪われ、拙者がまるで雑魚キャラのような存在になっているでござるからな!今この場にて拙者の力を披露し…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第190話 駆逐

お銀が「そんなことも分からぬのか」と言わんばかりに九兵衛に対し、蔑むように冷たい視線を送る。 「お銀さん。そんなにまじまじと見つめないでおくんなまし、女の方に見つめられるとうぶなあっしは照れてしまうんでさぁ」 お銀の意図した反応とはかけ離れ…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第189話 五感

「そうじゃな...儂は仙女となってから人間だった頃より五感が洗練されたような気がするぞい。その五感が言っておる、この村は危険極まりないと...」 仙人への覚醒を果たし、身体に備わる能力が数段ました仙花が応じる。 「そ、そうなんでやんすか?あっしの…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第188話 賢明

隠密行動をしながら情報収集をすることが多く、鍛え抜かれた身体に鋭い感性や忍術といった現代における手品やマジックなどをこなせる器用さも求められる忍者。 そう考えればほぼ万能であるかのようにも思えるが、このお銀は今しがた語った全てにおいて常人の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第187話 忍者

「お銀は拙者より若いのにまっこと博識でござるなぁ。いやぁ、毎度毎度感服するでござるよ」 頭を掻きながら蓮左衛門がお銀を褒め称えた。 そもそも忍者とは、日本特有の兵法として発達した忍術の使い手のことで、忍者という呼び名が定着したのは昭和30年代…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第187話 異形

などと云ったものの仙花を除いたこの四人に潜む怪異の中で、最も強靭なのは九兵衛の「デイダラボッチ」が抜きん出ていることは承知の事実である。 「はて?この蛇朱喃とかいうドデカい怪異は絶命したはずなのに姿がそのまま残っているでござるが...」 「フフ…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第185話 益々

神に最も近しい類である仙人。 その力たるやこの物語にて過去登場した、「雲峡」や「柚須灘」を始めとした幾人の仙人により実証既知なものである。 血のつながりこそないものの仙花の父である水戸光圀から彼女の家臣となり、護身役の命を受けたお銀、蓮左衛…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第184話 腕前

「いやいやいや、仙花様はあっという間に強くなってしまわれたでござる。小さき頃より剣を教えていた拙者としては鼻の高いところでござるが、剣の腕前に関してはとうの昔に越されていたでござるからなぁ...」 蓮左衛門は仙花が十歳になるかならないかという…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第183話 等級

大抵の場合この流れなら怪異たるもの何とか持ち堪え、起き上がり様に「まさか勝った気でいるのではあるまいな」などと粘りの言葉を吐くものだが、しかし、仙術によって身体の自由を奪われ、絶対的急所である頭を真っ二つにされては持ち前の再生能力を発揮す…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第182話 渾身

怪異の身動きの自由を奪ってしまった仙術「眉唾」は、その名とはほぼ無関係な効力であるものの絶大な効果を生み出した。 「我が一太刀をその脳天にくれてやろうぞ!」 地球の引力により空中から落下する仙花は、宝刀「鳳来極光」を頭上に掲げ、蛇朱喃の頭目…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第181話 我儘

正にそっくりそのまま「眉唾もの」である仙人の天心が、仙花の我儘で短時間となってしまった仙女へ覚醒後のチュートリアルを決行した上で、彼女に伝授した妙な名である仙術の「眉唾」がその威力を発揮する。 仙花が自身の前に差し出した手の平から蜘蛛の巣の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第181話

正にそっくりそのまま「眉唾もの」である仙人の天心が、仙花の我儘で短時間となってしまった仙女へ覚醒後のチュートリアルを決行した上で、彼女に伝授した妙な名である仙術の「眉唾」がその威力を発揮する。 仙花が自身の前に差し出した手の平から蜘蛛の巣の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第180話 推測

眉唾(まゆつば)とは「眉唾物(もの)」の略であり、本当かどうか疑ってかかるべき、あやしい事柄(であること)。 余談でしょうもないかも知れないが、眉唾は、眉に唾をつければ狐や狸に化かされないという、俗信から生まれた言葉であり、江戸時代には、騙さ…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第179話 眉唾

確かである。 仙花が蛇朱喃に己が普通の人間であるか否かなど説明した場面など一度も無いし、己が仙人に覚醒した人物であることをわざわざ説明する必要も義理無い。 思わぬところで濡れ衣を着せられた仙花であったけれど、蛇朱喃の言葉に動揺することなど微…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第178話 恩恵

敵の攻撃に対し超人的な反応を示した仙花の跳躍は、これもまた常人的な高さまで跳び蛇朱喃の頭を越え、10m以上の高度を叩き出したものである。 この現象は仙花が人間から仙人へと覚醒した恩恵であり、得たものは仙力ばかりでなく、人間であったときの何倍も…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第177話 跳躍

などと言っているうちに仙花の剣によって切り裂かれた蛇朱喃の傷口が、あろうことかみるみるうちに塞がっていく。 仙花の後方に構えているお銀が呟く。 「怪異であるとはいえ凄まじいほどの回復能力...」 そう、蛇朱喃には巨大で強靭な肉体、俊敏な動きに加…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第176話 不埒

だが蛇朱喃が仙花の動きに慌てて反応し身体を反らしたため、鳳来極光の刃は狙っていた急所であろう標的の頭部には届かず、人の形を留めた身体を切り裂くに留まった。 「ウッィッ!?」 致命傷とはならずとも、体の一部を切り裂かれた蛇朱喃が言葉にならぬ呻…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第174話 相手

「いたしかたございませんねぇ。では仙花様、此奴の相手を譲りますがくれぐれも油断無きよう」 「勿論じゃ。寝ている雪舟丸は別として蓮左衛門に九兵衛、お主らも一切の手出しは無用じゃからな」 ここまで終始黙っていた蓮左衛門と九兵衛が言葉を返す。 「拙…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第173話 巨大

「口先だけではなく図体もやたらとでかいものだな。化け物、貴様がどれほどの強さかは知らぬが我らを見くびるでないぞ」 お銀は蛇朱喃の巨大な身体にも一切臆することもなく、闘志を燃してそう言い放った。 と、お銀の肩を仙花が軽く叩く。 「お銀よ。此奴の…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第172話 驚嘆

女の皮はさも蛇が脱皮するかの如く薄っぺらなこのとなり、人の形をある程度残してはいるもののもはやこの世の生物とは思えぬ真の姿を現した。 その姿を形容するならばトカゲ、否、大蛇と言った方が近しく、途轍もなく大きな蛇の身体の先端に人の上半身が繋ぎ…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第171話 戯言

女が生気を無くした不気味な顔を微妙に動かし、口角が人としてあり得ない角度で上がり口を開く。 「ゲゲゲ。貴様ら儂が人間でないことを見破るとは只者ではないな」 女は一般人の出すそれとは随分と程遠い耳に響く声を出した。 対応するは手裏剣を構えたまま…

刀姫in 世直し道中ひざくりげ 疾風怒濤編 第171話 焦点

女はの見栄えは20代前半といったところだろうか、恐らく素の状態であれば男の目を惹くことなど容易い美貌の持ち主であろう。 だが女の様子は些かおかしいと言わざるを得ない。 何故なら、目の焦点が絶えることなく動き回り焦点が定まっていない上、口からは…